★原水禁2016年世界大会 in 広島★
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2017年03月28日

3/27核兵器禁止条約交渉が始まりました(しかし日本は不参加)

3月27日から、核兵器禁止条約の交渉がニューヨークの国連本部で始まりました。
核兵器を法的に禁止する条約はこれまで存在しておらず、成立すれば歴史的な一歩になります。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017032702000131.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927011000.html

禁止条約制定を主導するのはオーストリアやメキシコなどで、
既に非核地帯条約を締結している東南アジア、中南米、アフリカを中心に
113カ国が交渉開始の決議案に賛成しているとのことです。
しかし、アメリカをはじめとする核保有国は交渉に参加していません。

アメリカのヘイリー国連大使はイギリスやフランス、韓国など20カ国余りの国連大使とともに
改めて条約に反対する声明を発表しています。
記者会見で、ヘイリー国連大使は「現実的になるべきだ。北朝鮮がこの条約に同意すると信じる人がいるだろうか」「国連総会議場に入った人たちはわれわれが直面している脅威を本当に理解しているのか」と延べたとのことです。

そして日本は、高見澤軍縮大使が、核軍縮は核兵器の保有国と非保有国が協力して行うことが不可欠だとして、「建設的で誠実な形で交渉に参加することは困難だと言わざるをえない」と述べ、このあとの交渉には参加しないことを明らかにしました。

岸田文雄外相は28日に記者会見で、条約交渉に参加しなかった理由として、
「核兵器国の出席は一国もなかった。核兵器のない世界(実現)に資さないのみならず、核兵器国と非核兵器国の対立を一層深め、逆効果になりかねない」
と述べていますが、唯一の核兵器被爆国である日本が禁止条約成立に反対し、交渉に参加しないことに、交渉に参加した国からは批判の声が挙がっています。

本交渉における日本の消極的、というよりむしろ交渉そのものに逆行するような
態度については本ブログでもたびたび取り上げ、批判してきました。
http://tokyohankaku.seesaa.net/article/445325875.html

こうした核兵器や原発の廃絶を話し合う場でいつも必ず出てくるのが
「現実を見て」「現実的な方向で」といった現実論(もどき)です。
先述のヘイリー国連大使の発言にはこうした姿勢が露骨に表れています。
あたかも核兵器廃絶を目指す人々は現実離れした夢を見ているとでもいうかのようです。

しかし「危険で非人道的な兵器をなくすかわりに、たくさん持つようにしよう。そうすればあまりにも危なすぎて実際には使えなくなるから」という理屈の、子どもでも気づくような危うさに気づけない人々の「現実認識」とはいかなるものなのでしょうか。
彼らは実際に破滅的な被害が生じるまで、こうした「現実論」にすがり続けるのでしょうか。現に原発問題については、実際に福島第一原発の事故という、最悪の結果がもたらされています。

先にリンクを貼ったNHKの記事のなかで、広島の被爆者の方が述べていることが全てでしょう。
「これまで完全に政治的な環境が整ったときはないし、おそらくこれからもない。それを待っていたら、いつまでたっても平和の話を進めることはできない」のです。
posted by 東京反核医師の会 事務局 at 11:46| Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月21日

肥田舜太郎先生ご逝去のお知らせ

広島で自ら被爆し、被爆者の治療を続けてこられた医師の肥田舜太郎(ひだ しゅんたろう)先生が、3月20日に肺炎のため、ご逝去されました。100歳でした。
肥田先生は、8月6日の原爆投下直後に広島市内に入り、人々の治療に当たりました。その後も、原爆症に苦しむ住人たちに寄り添い続け、「原爆ぶらぶら病」としてその危険性を世界に発信されました。
2011年の福島原発事故の際にも、内部被曝の危険性を、核廃絶を訴え続けてこられた肥田先生。
反核医師の会でも大変お世話になりました。
ご冥福をお祈りいたします。
posted by 東京反核医師の会 事務局 at 18:45| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

「自主避難者」への住宅無償提供の打ち切り、東京都の住宅支援策についてまとめ

福島原発の事故により福島県内の避難指示区域以外から避難してきた、いわゆる「自主避難者」には
定期的な金銭補助はなく、住宅の無償提供が唯一の支援でしたが、2017年3月いっぱいをもって
この住宅無償提供が打ち切られることとなっています。
福島県の県外避難者への対応、東京都の支援についての要点を以下にまとめました。

【福島県の県外避難者への対応】
・災害救助法に基づいて民間住宅や国家公務員宿舎などを「みなし仮設住宅」として自主避難者にも
無償提供してきたが、「県内での生活環境が整いつつある」として2017年3月末で打ち切り。
4月以降は、
@民間賃貸住宅で避難を続ける場合、入居の初期費用10万円を補助し、家賃の一部を2年間助成する。
A2017年3月末までに福島県に帰還すれば、転居費(最大10万円)を補助する。
B避難先で公営住宅に住む場合は補助はない。

【東京都の住宅支援策】
東京都は、住宅の打ち切り対象の避難者が717世帯と最多。
1)都営住宅の優先入居枠300戸を設け、募集を行った。(2016年7/20〜8/3に200戸、9/28〜10/11に100戸)
・世帯要件、所得要件(上限額)などが細かく設定されており、要件を満たした応募数が196世帯のみ。
 対象世帯は@ひとり親世帯、A高齢者世帯、B心身障害者世帯、C多子世帯、
 D特に所得の低い一般世帯、E小さな子どものいる世帯、のいずれか。
・UR 住宅・雇用促進住宅・区市町村営住宅の避難者は優先枠対象から外されている。
2)2017年に入り、JKK東京(東京都住宅供給公社)が2/10〜20、2/22〜3/10にかけて
自主避難世帯を対象にした公社住宅の入居者募集を行った(100戸)。収入要件(下限額)。
UR 住宅・雇用促進住宅・区市町村営住宅の避難者も含む。福島県の「家賃補助」の対象になる。
しかし、2度の募集を行ったものの、応募世帯は4世帯のみ。

都営住宅と公社住宅とで条件は異なるものの、その要件は多くの「自主避難者」にとって厳しく、
東京都の住宅支援は、多くの人には届かない、不十分なものであることがわかります。
また、福島県の対応は、完全に「復興」のシナリオありきで、避難者に帰還を強要する形です。
(2017年3月までに戻らなければ補助が出ない、という時間制限まで設けています)
原発事故はいまだ収束のめどが立たない状態であり、現在も放射線量が他の地域に比べて高いこと、
20mSvに被曝上限が引き上げられたままであることなどの問題は無視されています。
避難を続ける場合も、補助が出る世帯と出ない世帯との分断が生じる懸念があります。
やはり住宅の無償提供の継続こそが必要であるといえるでしょう。

震災から6年。「自主避難者」の置かれている状況は、必ずしも楽にはなってはいません。
フリージャーナリストの吉田千亜さんの「ルポ母子避難―消されゆく原発事故被害者」(岩波新書)
は、こうした「自主避難者」の抱える多層的な困苦を伝える名著です。昨年2月に発行された本ですが、ここで書かれている内容の多くは、現在進行形の問題として続いています。
経済的な困難のほか、地域内での分断、家族間の分断、避難先での差別など、精神的な被害についても具体的に記載されています。
そのなかで、省庁間で責任を押し付け合い、当事者不在のまま政策が決められていく姿や
避難者の実態把握の不十分さといった問題が浮き彫りになってきます。

2012年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」は、避難者の自己決定権や、
支援対象地域からの移動支援、移動先の住宅確保・就業支援、避難した子どもの学習支援などを
国の責任で講じることなどが掲げられた法律でした。しかしその後、こうした理念は骨抜きにされ、
避難者の帰還を前提とした自己責任の枠組みに回収されていきます。
本書ではこの過程についても克明に描かれていましたが、私は同法律のことをほとんど知らなかったため、
とても勉強になりました。

本書の根底にあるのは、そもそも誰も好き好んで避難したわけではないということです。
言葉の意味を正しく考えるなら、「自主避難者」という言葉自体が欺瞞なのです。
避難者を区別し、分断することは不合理だという強いメッセージが伝わってきます。

個人的に印象に残った一節を、最後にご紹介します。
『自主避難者たちは、避難の「正当性」や「合理性」を自身で説明しなければならない場面にたびたび立たされてきた。(中略)
「科学的根拠」や「正当性」を立証する責任が自主避難者に課され、その立場を理解してもらえない存在として、社会に投げ出されている。』(100ページ)
『まき散らされた放射性物質や、それに接する可能性がある子どもの健康影響を、「合理的に怖がれ」というのは、当事者にとっては理不尽きわまりない。怖さというのは本来、合理的に解明できないものに感じるものだ。』(101ページ)
posted by 東京反核医師の会 事務局 at 15:46| Comment(0) | 時事ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3/20 フォーラムのご案内

福島問題を考えるフォーラム 2017
「原発事故は終わっていない これから私たちがやるべきこと」


・日時 2017年3月20日(月・祝)

・開場 千葉県教育会館大ホール
    http://chibaken-kaikan.or.jp/?page_id=13
 ※JR千葉駅徒歩20分、JR本千葉駅徒歩12分、京成千葉中央駅徒歩12分

・プログラム
10:30 ドキュメンタリー映画「飯舘村 わたしの記録」
     映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
12:45 フォーラム開会(12:30開場)
13:00 講演「原子力災害による健康への長期的影響」:菅谷昭(医師・松本市長)
14:00 質疑応答
14:30 休憩
14:45 報告「福島県の子供たちの現状」:311甲状腺がん家族の会
15:15 活動団体報告「自主避難者の住宅支援打切り問題」など
16:00 質疑応答
16:30 閉会

・主催 福島問題を考えるフォーラム実行委員会
 (甲状腺検診ちばの会/生活クラブ虹の街/ちば市民放射能測定室「しらベル」
  /放射能からこどもを守ろう関東ネット/千葉県放射性廃棄物を考える住民連絡会
  /放射能から子どもを守る会@やちよ/なのはな生協/パルシステム千葉)

・後援 千葉市/千葉市教育委員会/東京新聞千葉支局
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2017年03月09日

3月12日講演会のお知らせ

 『報道だけではわからない沖縄
――いま、やらなければならないこと』


日 時:2017年3月12日(日)開場 13時 開始 14時
    ※13:30から高江現地DVD上映

会 場:明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント 多目的室
    JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩約3分
    東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩約5分
    都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩約5分
    地図→https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

講 演:「沖縄でいま、起きていること」
    沖縄弁護士会・中村昌樹さん
   (嘉手納爆音差止訴訟、住民が起こした辺野古訴訟、高江訴訟などにかかわる)

報告1:「安倍政権による改憲策動と沖縄」
    俵義文さん(子どもと教科書全国ネット21事務局長)

報告2:「「誤解だらけの沖縄基地」の誤解を解く」
    石川亮太さん(沖縄タイムス東京報道部記者)

コメント:明治大学 山内健治さん

資料代:500円(学生無料、学生証提示)

※予約は不要、直接会場においでください。

主 催:沖縄戦の史実歪曲を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会(沖縄戦首都圏の会)
共 催:沖縄平和ネットワーク首都圏の会・明治大学島嶼文化研究所
会場責任:明治大学島嶼文化研究所(yamauchi@meiji.ac.jp)
連絡先:〒101-0061千代田区三崎町2-19-8 杉山ビル2F 千代田区労協気付
    TEL 03-3264-2905 FAX 03-6272-5263

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2017年03月08日

4/28 今中哲二氏講演会「放射能汚染の時代をどう生きるか、子どもたちをどう守るか」のご案内

4月28日(金)の19時から、練馬文化センター 小ホールで下記の講演会が開催されますので
ご紹介します。

「放射能汚染の時代をどう生きるか、子どもたちをどう守るか」
チェルノブイリ31年・福島6年救援キャンペーン

日時:2017年4月28日(金)19:00開演(18:30開場)
内容:チェルノブイリ31年・福島6年救援キャンペーン
   今中哲二講演会「放射能汚染の時代をどう生きるか、子どもたちをどう守るか」
チェルノブイリ原発事故から31年、福島原発事故から6年が経過。
チェルノブイリ被災地では次世代の子どもにも健康被害は続いています。
福島原発事故はいまだ収束していません。
日本でも小児甲状腺がんの発症は増えています。
この放射能汚染の時代をどう生きるのか、
子どもたちをどう守っていくのか、一緒に考えてみませんか。

講師:今中哲二 
京都大学原子炉実験所研究員。
チェルノブイリと福島の放射能汚染の実態について調査・研究を続け、
原発の危険性を訴えている。
「研究者に知識はあっても、人々が抱えた苦しみは本当には分からない。
答えの出る問題ではないからこそ自分の言葉で話したい」
(2016.8.1 京都新聞「時のひと」より)
報告:黒部信一 (「未来の福島こども基金」代表、小児科医)
    佐々木真理 ( 「チェルノブイリ 子ども基金」事務局長)
日時:2017年4月28日(金)19:00開演(18:30開場)
会場:練馬文化センター 小ホール
(〒176-0001 東京都練馬区練馬1-17-37)
入場料:予約1000円 当日1300円
共催:チェルノブイリ子ども基金 未来の福島こども基金
予約受付・問合せ先:チェルノブイリ子ども基金
Tel/fax 03−6767−8808 E-mail :cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
※予約受付は4/26(水)午後3時まで。
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2017年03月03日

3月に東京都内で開かれる反原発イベントについてまとめました。

今年もすでに2カ月が経ちました。3月にはいると、どうしても6年前のあの日のことを思い出してしまいます。
今月は、東京都内で、反原発の集会が3つ予定されています。
時間や場所、主催団体などいろいろ分かれていて、混乱している方もいるかもしれません。
以下にまとめましたので、参考にしてください。
あの日を風化させないためにも、声を上げ続けていきましょう。

@3/4(土)「福島事故から6年 原発ゼロの未来へ 福島とともに3.4全国大集会」
集会:13:30〜14:30
デモ:14:45〜16:30
場所:日比谷野外音楽堂(地図はこちら(外部HP))
主催:原発をなくす全国連絡会(外部HP)
チラシはこちら(PDF)

A3/11(土)「0311反原発!国会前大集会+首相官邸前抗議 〜福島・祈りを超えて〜」
時間:17:00〜19:00
場所:首相官邸前エリア…コール中心の抗議活動(地図はこちら
   国会正門前(南庭側)…著名人や政治家をゲストスピーカに向かえ集会(地図はこちら
主催:首都圏反原発連合(外部HP)
チラシ:(PDF)

B3/20(月祝)「いのちを守れ!フクシマを忘れない さようなら原発全国集会」
会場:代々木公園(地図はこちら(外部HP))
さようなら原発ライブ:11:00〜
トーク:13:30〜
デモ出発:15:00〜
主催:「さようなら原発」1000万署名 市民の会 (外部HP)
チラシはこちら(JPG)
posted by 東京反核医師の会 事務局 at 17:41| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする