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2018年02月19日

2/3東京反核医師の会総会、記念映画上映会&講演会

2月3日、東京反核医師の会は第30回総会・記念映画上映会&講演会を開催し、35人が参加しました。
総会では向山新、矢野正明両代表世話人が、2017年9月4日〜6日IPPNW(核戦争防止国際医師会議)世界大会の参加報告を行いました。2017年7月7日に核兵器禁止条約が採択されたことを受け、今後の取り組みについて活発な論議が行われた旨を、スライドを用いて解説しました。

その後、映画「ザ・思いやり」の上映会および、監督の講演会に移りました。
「ザ・思いやり」は、在日米軍駐留経費負担、いわゆる「思いやり予算」をテーマにしたドキュメンタリーです。監督のリラン・バクレーさんはテキサス州出身のアメリカ人。
思いやり予算という通称は、1978年、日米地位協定の枠を超える法的根拠のない負担に対して、金丸信防衛庁長官が、「思いやりの立場で対処すべき」と答弁したことに由来しています。
その規模は広範かつ巨額で、30年間で5兆円を超える額が日本国民の税金から支払われています。一体なんのために?という素朴な疑問を元に、監督は神武寺駅、横須賀、沖縄、グァムへ突撃取材を行い、現地の人々の声を紹介します。
中でも印象的なのはアメリカのカリフォルニア州での街頭インタビュー。アメリカの話に置き換えて説明したパネルを見せながら、道行く人々にどう思うか問いかける監督。一通り感想を聞いたところで、実は日本の問題であることを打ち明けます。
「優先順位がめちゃくちゃ」「予算を国際開発や医療に回すべき」「日本はなぜ米軍にいてほしいのか?」と各国の人々がその理不尽さに驚くなか、日本からの旅行者が「そんなひどいことが起こっているなんて知らなかった」とつぶやくのでした。

映画上映に続くリラン・バクレーさんの講演会では、映画を撮影したきっかけや狙い、これからの展望についてお話しいただきました。
1980年に高校生1年生の時に初めて来日して以来、バクレーさんは日本の文化、人々の優しさに惹かれ続けてきました。日本での生活は既に20年を超え、現在は神奈川県の海老名市に在住、地元で英会話教室を開いています。
以前から米軍基地は生活のすぐ近くにありました。同じ神奈川県の綾瀬市に住んでいた頃には、毎日のように厚木基地から米軍の飛行機が頭上を飛んでいましたが、当時はそれほど問題意識を持っていなかったそうです。
考えが変わったのは、インターネット上である動画を目にした時でした。そこでは、アメリカ陸軍のヘリがバグダッドの上空から、何の武器も持たない市民を撃ち殺していたのです。自分の生まれ育った国の軍隊が海外で何をしているのかを目の当たりにしたショックで、数日間は夜も眠れませんでした。
それ以来、飛行機の音を聴くだけで、何のために訓練しているのか、日本の外でどこに爆弾を落としているのか、誰を殺しているのか、気になって仕方がなくなってしまったそうです。
趣味だった8ミリ映画作りの技術を活かし、米軍が世界でどんなことをしているのか、日本に基地がいくつあるのかなど、知識ゼロの状態から取材をスタート。
3年をかけて、ようやく映画「ザ・思いやり」が2015年に完成しました。1番の狙いは社会問題に普段関心のないような人たちに見てもらうこと。そのために、笑ってもいい、泣いてもいい、怒ってもいい映画作りを心掛けたといいます。
続編の「ザ・思いやりパート2 希望と行動編」、コメディアンの松元ヒロ氏と取材した「トランプのアメリカで希望と勇気を探す旅(仮)」、さらにベトナムの枯葉剤問題を取材した映画など、バクレー監督の意欲はとどまることがありません。
その中でも、今一番作りたいのは核兵器問題を扱った映画だそうです。誰が見ても、核兵器はおかしいと思ってもらえる映画、このように行動すれば核兵器は無くせるという確かな道筋を示した映画を作りたい、と監督はおっしゃっていました。

会場からは、「米軍の民間人虐殺に対して、米国内から批判の声が上がらないのか。あまりにむごい」「社会問題に対して“仕方ない”で済ませてしまいがちなのはどうしてか」など、さまざまな感想・意見が寄せられました。終了後に監督を交えた懇親会が行われ、日米関係や社会運動のあり方など、活発な意見交換が行われました。

<「ザ・思いやり」事務局からのお願い>
@「ザ・思いやり」1&2の上映会を各地域、機関でぜひ企画ください。
A松元ヒロ主演「トランプのアメリカで希望と勇気を探す旅」(仮題)への製作費をご支援いただけますと幸いです。
お問合せは「ザ・思いやり」事務局の佐藤 契 氏(090-2625-8775)まで。

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posted by 東京反核医師の会 事務局 at 17:28| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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